一人じゃないから











 意識を取り戻して、起き上がれるようになるまでに三日掛かった。
 ベッドから降りて、歩けるようになるまでに更に二日要した。
 だがそれでも、ほんの数日前は極度の疲労と栄養失調により、生死の境を彷徨っていた事を思えば回復は早いほうだと言えるだろう。
 発見があともう少し遅かったら、今頃生きてはいなかっただろう事は後で聞かされた。
 ―――オベルの巨大船。僕は今、彼の船にいる。
 ここに来てから、彼とはまだ一度も顔を合わせていない。医者のユウ先生の話だと、僕が意識を失っている間はずっと傍で付き添っていてくれたらしいのだが。命に別状がないことがわかるとユウ先生と看護婦のキャリーに後を頼むと言い置いて執務に戻ったそうだ。
 たかだか漂流者一人の為に船長である彼が自らの時間をあまり多く割くことは勿論好ましくない。ただでさえ忙しい彼が、知り合いとは言えこの船と敵対したことすらある僕に対して、必要以上の接触を持つ事は許されないのだろう…とは思ったが、実のところそれは建前で、本当は避けられてるかな…と思わないではいられなかった。
 僕が彼に対して行った行為の数々を思えば首を落とされていたとしてもおかしくはないところだ。彼がどういうつもりで僕の命を救ったのかその真意はわからないけれど…今、顔を合わせるのはきっと彼も気まずいのだろう。自分が蒔いた種とは言えやはりどうにもやりきれない思いが募る。
 ―――会いたい…とは思う。
 話したい事もある。…言わなければいけない事も。だけどそれを一体どんな言葉で伝えたら良いのだろう?
 彼と顔を合わせるのが気まずいと考えるのは僕も同じだった。




 この船での僕の処遇はまだ決まっていない。本当なら捕虜扱いなんだろうけど、最早クールークからも海賊からも離れてしまった今の僕に捕虜としての価値はない。監視付きで下働き…というのが妥当な線だろうか。労働には慣れていないけれど、働かない者を養うだけの余裕は戦争中であるこの船にはない筈だし。
 だが、全ては船長である彼が決めること。この船の中では僕に決定権はない。…ラズリルにいた頃とは丁度反対の立場になった訳だ。
 彼がなかなか姿を見せないので、僕の立場は宙ぶらりんになっている。ただ、どうやら僕の行動の自由に関してだけは先に保障しておいてくれていたようで、歩けるようになるとすぐ、立ち入り禁止区域を除けば好きなように船内を出歩いても良いとユウ先生から言われた。
 とは言っても、別に船の中で特にしたい事も、しなくてはならない用事もある訳ではないのだけれど。
 ただじっとしているだけ…というのも気が滅入るので、取り敢えず歩いてみることにはした。




 僕の顔は既にこの船の隅々にまで知れ渡っているらしい。行く先々で痛いほどの視線を感じる。
 先述したが、過去にはこの船と敵対していた僕だ。自由に船内を出歩いて良いと言う彼のお墨付きがなかったら、もしかしたら危害を加えられる可能性もあったかもしれない。幸いにして殺気や怒気の類は感じられなかったけど、好意からでもない視線に長時間晒されるのは苦痛だった。息苦しさを感じる。
 ―――外の空気でも吸いに行こう―――。
 そう考えた僕は、重い足取りで甲板に向かった。





「――――!!」





 扉を開けると、そこに在るのは青い世界。
 金の矢を束ねたような陽光、潮の香りを含んだ風。あの頃と何も変わらない、一面の空と海。
 その中心に佇む――――見慣れた面影。
 ああ。
 風に靡く赤いバンダナも、栗色の髪も。君は何一つ変わっていないというのに。
 その後ろ姿は、最早僕には触れることも許されないほど遠くへ行ってしまったような気がして。
 僕は声も掛けられずに立ち尽くしていた。




 黙ってその場を立ち去ってしまおうかとも考えたが、彼がこちらに気付くほうが早かったらしい。
 振り向いた海色の視線は僕を捕らえるも、そこには何の表情も浮かんで来なかった。
 ―――気まずい…。
 しかし、このままという訳にもいかない。彼と話す機会が欲しかったのは確かなのだ。彼には言わなくてはいけない事がたくさんある。意を決して僕は、彼に声を掛けた。
「…少し、いいかい?」
 カルマは、黙って頷いた。
 彼が立っていたのは、船の舳先に近いところだった。海を渡る風に最も近いこの場所は、何故だか踏み込むことを躊躇わせる聖域のような雰囲気がして、僕はおずおずと歩を進めた。
 隣に並んで彼と同じ風を受ける。カルマは僕とは顔を合わせようとせず、視線を前方の海へ投げた。
 彼の瞳の先を目で追うと、そこには黒々とした雲の塊のような物が見えた。まるで青一面の世界の中に墨を流したかのようだ。段々こちらへ近付いて来る―――いや、正確にはこちらが向こうへ近付いている訳なのだけれども。
「あれは―――?」
「イルヤが近いんだ」
 呟くような問い掛けだったけど、カルマは聞き逃さなかったらしい。久し振りに聞く彼の声は気の所為でなく、少し硬かった。
 ―――僕はまだ、許されていないということか……。
 仕方がない事とは言え、やはり気持ちが沈むのを抑え切れない。と同時に彼ならばきっと…との期待を含んだ思いも、自分の中にあったのだと思い知らされる。情けないとは思うが、つくづく僕は甘い考えを捨てられないらしい。
 途切れそうになる会話に、より一層雰囲気は気まずくなる。これではいけないと、僕は殊更明るい声を出した。
「こ、この船は何処へ向かっているんだい?」
 カルマの表情は変わらない。じっと前を見据えたまま、それでも問いにはハッキリと答えた。
「エルイールの東…大陸のはずれだよ。群島とクールークの国境近く。どちらの勢力も微妙に及ばない場所だ」
「…?」
 おかしい、と思った。
 僕の考えが間違っていなければ、戦争はもう終盤に差し掛かっているはずだ。群島の各勢力を集めて膨れ上がったこの軍は、今やクールークの第一艦隊と拮抗するほどの戦力を持っている。それほどの軍を、この時期にわざわざ両勢力の及ばない土地へと向ける理由はない。今この軍がやらなくてはならないのは、最終決戦に備えた資金と人材集めだろう。
 それなのに、一体何故、今更そんな所へ行こうというのか―――?
 疑問は沈黙となって辺りに満ちる。彼はそれを正確に受け止めたようだ。顔をゆっくりとこちらへ向ける。
 海の色を映したかのような碧い瞳には、やはり何の感情も浮かんでいなかった。
「そこに家を用意してある。信用の置ける人間も何人かつける」
 カルマはまるで、予め決められた台本でも読むような口調で、淡々と僕に告げた。
「君は、この船を降りるんだ」


 声は確かに音として僕の耳に届いているはずなのに、それが自分に向けられた意味のある言葉だと理解するまでには暫し時間を要した。否、信じられなかったと言ったほうが正しいのかもしれない。
 つまり、僕はこの船に―――カルマにとって必要のない存在なのだと、彼はそう言ったのだ。
「これは僕達とクールークとの戦いだ。切っ掛けはどうであれ、これ以上君をこの戦いに巻き込むことは出来ない。それに僕は君を今までに散々苦しめた…申し訳ない事をしたと、そう思っている。謝って済むことじゃないかもしれないけど、僕にはこれくらいの事しか出来ないから……」
 カルマはそう言って、真っ直ぐに僕を見据えた。
「すまなかった」


 何かが音を立てて、切れたような気がした。
 違う―――違う!!僕は君の口から、そんな言葉が聞きたかった訳じゃない。
 言わなくてはいけない事がたくさんあるはずなのに、カラカラになった喉からは何の言葉も紡ぎ出されては来なかった。
 気ばかり焦って、身体がかっと熱くなる。頭の芯がぼうっとして、もう何も考えられない。
 これ以上、この場にいる事なんて出来なかった。気が付けば僕は無我夢中で、彼の前から逃げ出していた。




 何処をどう走ったかなんて覚えていない。何処へ行けば良いのかもわからなかったけど…ただ必死だった。
 嫌われている事なんてわかり切っていたけれど、ああもあっさり別れを告げられた現実に、僕はただ混乱するしか出来なくて。どうして、という考えすら浮かばない。
 僕は彼が嫌いで、彼も僕が嫌いで。分かれた道を歩き出したその時から、こうなることは必然だったのかもしれない。
 堪えようもなく押し寄せてくる絶望に、視界が涙で滲む。もう止まらない。
 走って走って、心臓が破れるかと思った、そんな時だった。何かに躓いて転んだのは。
「―――――――っ!!」
 勢い余って派手に倒れこむ。痛みに顔を顰める僕の頭上に背後からぶっきらぼうな声が降ってきた。
「少しは頭を冷やせ。バカ」
 床に這いつくばった姿勢のまま、首だけ捻って声のほうを見る。そこにいたのは金茶色の髪を持った小柄な少年だった。
 青い外套に身を包み、腕組みしてじっとこちらを見下ろしている。年の頃は僕よりも下に見えるのだけれど、…何というか…感じさせる雰囲気には少年らしさの欠片もなかった。
 どうやら転んだ原因はこの少年が足を引っ掛けた所為らしいと気付いて、一瞬真っ白になった頭にカッと血が上る。
「な、何をするんだ、いきなり!!」
「周りの迷惑を顧みず、大音響でそこいらじゅうを駆け回ってる暴走特急を止めただけだぜ、俺は」
 …そう言われてしまってはぐうの音も出ない。
 落ち着いて辺りを見回してみる。どうやらここは居住区のある階層のようだ。いつの間にかこんな所まで走ってきてしまっていたらしい。
 カルマのいた甲板からここまではかなりの距離がある。僕の暴走振りはさぞかし大勢の人に目撃された事だろう。今更ながら顔から火が出る思いだった。
 服についた埃を払いながら立ち上がる。そんな僕を横目で見ながら少年はチッと舌打ちした。
「…ったく、何て取り乱しようだよ。元騎士団長様が聞いて呆れるぜ」
 それを聞いて、治まりかけた怒りがまた静かに頭を擡げて来るのがわかった。事情も知らないこの少年に一体何がわかるというのだ。
「君には関係のない話だろう。何も知らない君に勝手な事を言われるのは不愉快だ」
 そう言って睨みつけてやったが、少年は少しも怯まず、はっと笑った。
「そんな真っ青な顔をしてるクセに、強がりだけはいっちょ前に言うんだな。何も知らないって言うが、大体の事は想像がつくぜ。大方、アイツに別れ話でも切り出されて、パニックに陥ってたんだろ」
「……」
 別れ話というのが引っ掛かるが、あながち間違いでもないので僕は返す言葉もなく黙り込む。少年はふんと鼻を鳴らして、哀れみと軽蔑の混じった視線をこちらに投げて寄越した。
「で、反論の一つもせずにそのまま逃げ出して来たって訳だ。情けねぇな」
「だって…だってしょうがないじゃないか!!」
 容赦のない言葉に、自分の心の奥底を暴かれた気がした。この船に乗ってからずっと押さえつけていた感情が、一気に爆発する。
「彼はこの軍の軍主で、僕は何の力もないただの人で…!!だから、彼がここから出て行けと言うなら、そうするしかないじゃないか!!彼にとっては僕は厄介者でしかなくて…僕は彼に嫌われているのだから…!!」
「…おい」
 今までの口調とは打って変わって、地の底から響くような声で、少年は言った。「本当にそう思っているのか?」
「…え?」
「アイツがおまえの事を嫌っているって、本当にそう思っているのか?」
 少年はいきなり僕の胸倉を掴み上げた。怒りを湛えた琥珀色の瞳が眼前に迫る。
「俺は確かにおまえらの事情なんか知らないし、興味も関係もねえけど、アイツがおまえの事をどれだけ大切に思っているかぐらい…俺だけじゃねぇ…この船の全員が知ってるぜ」
「………」
「意識のないおまえの傍についていた時のアイツの顔、見せてやりたかったよ…!!」
 吐き捨てて、少年は僕を突っ放した。よろめいた衝撃で、僕は再び床に蹲る。
「自分の面倒も見切れなくてパニックを起こしてるようなヤツが、アイツの考えをわかってるだなんて思い上がるな」
 立ち上がろうにも足に力が入らない。勿論、怪我をしたという訳ではなかった。
 カルマ、カルマ…僕にはわからないよ…。
 項垂れる僕を見下ろして、少年は言った。
「まあ、アイツの気持ちなんてこの際どうでもいい。問題はおまえだ」
「……僕?」
「おまえはどうなんだ?おまえ自身はどうしたいんだ?」
 少年は床に座り込み、目線を僕に合わせた。射るような琥珀の眼差しは、カルマとはまた違った強さを感じさせる。
「僕がこの船にいても、彼の足を引っ張るだけで…」
「そんなこたぁどうでも良い。足を引っ張るかどうかなんて、そんなこと誰にもわかりゃしねぇ。だがな、アイツとおまえがここまで辿り着くのに、どれだけ時間が掛かったと思う?どれだけの思いを重ねて、おまえらはここまで来たんだ!?それくらいわかるだろ!?」
 胸の奥まで深く切り込んでくる言葉には、今ははっきりと優しさが感じられた。
「今まで掛けた時間、ここで全部無駄にするつもりか?おまえは本当にそれで良いのか?おまえはまだ、アイツに言ってない事があるんじゃないのか!?」
 琥珀の視線が揺らいだ。哀しそうな目だ。そう思った。
 きっと彼は、僕には想像もつかないくらい、今までたくさんの後悔と絶望を積み重ねてきたんだろう。
 ふと、先ほど見たカルマの感情のない瞳を思い出す。
 あの瞳に、彼も幾つもの絶望を映してきたのだろうか。
 いつからか、抗いようのないほどの強い力で、別たれてしまった僕達の道。
 だけど…だけどけしてこんな事、望んでいた訳じゃない!!
 そうだ、僕はまだ、彼に言っていない事がある。
 どんな言葉で伝えれば良いのかはわからないけど…でも、今言わなければ絶対に後悔する!!
 僕は跳ねるように立ち上がり、無我夢中で駆け出した。少年をその場に置き去りにして。
 琥珀の瞳が微かに微笑むのが視界の端に見えたような気がしたけど、後ろを振り返る余裕はなかった。



 ブリッジまで駆け上がると、窓から外の様子が見えた。先ほどまで明るかった外はいつの間にか黒い雲で覆われ、激しい雨が降り出している。イルヤ島が近いといった彼の言葉を思い出した。
 …この分だと、カルマはもう部屋に戻っているかもしれない。
 踵を返しかけたその時、灰色に塗り潰された世界の中に、ポツンと一箇所、違和感があるのに気付く。
「!!」
 躊躇いもしなかった。僕は濡れるのも構わず、雨の降る中に飛び出した。
 全身ずぶ濡れになってカルマは、それでも真っ直ぐに目の前の海を見詰めていた。
「カルマ!!」
 僕は荒々しくカルマの肩を掴んだ。
「何をやってるんだ、こんなところで!!君はこの船の船長だろう!?風邪でもひいたらどうするんだ!?」
 叱り付けると、カルマの碧い瞳が驚いたように見開かれる。
「スノウ…」
「ああもう…君は昔からそうだ…。周りの事は五月蝿いくらいに気が付くのに、自分の事にはまるっきり無頓着で無関心で…。ホント、危なっかしくて見ていられないよ!!」
「スノウ…僕は…」
「だから、僕も一緒に行く」


 間髪射れずに僕は告げる。カルマは今度こそ本当に絶句してしまった。
「申し訳ない事をしたと思ってるって言ったよね?僕だって同じだ―――君のことは僕が守ってあげなくちゃって、そう言ったのに…僕はいつの間にか、そんな大切な約束も忘れていた」
「…!!スノウ…覚えてたの…?」
「……思い出した…今…」
走って来たのと捲し立てたのとで、肩で息をつきながら。それでも言葉は溢れて止まらない。
「やっとまた、こうして同じ場所に立てたんじゃないか!!苦しんでたのが僕だけだって、どうして思う!?こんな結末を望んでいた訳じゃない!!僕はもう嫌だ…君に置いて行かれるのも、君を置いて行くのも!!」
「スノウ…」
「…ごめん、君を一人にして………!!」
 もう、一人になるのは嫌なんだ――――――!!


 灰色の世界の中、雨の音だけが、聴覚を支配する。
 永遠に続くかと思われた沈黙を、カルマの小さな呟きが破った。
「…ごめん。僕はまた、君に辛い思いをさせるところだった…」
 消え入りそうな声に、いつの間にか伏せていた顔をはっと上げる。
 違う、そうじゃない。僕が聞きたかったのはそんな言葉じゃなくて――――。
「な、何でここで君が謝るんだよ!!僕が折角勇気を振り絞って謝った意味がなくなるじゃないか!!」
「でも、君の気持ちも考えずに、君を船から降ろそうとしたのは僕だ。だから僕も謝るべきだ」
「君は悪くないんだよ!!先に約束を破ったのは僕なんだから!!」
「だけど、結局のところ僕も君を苦しめるような事をしてしまったんだから同罪でしょ!?」
「このわからずや!!」
「そっちこそ!!」
 子供のような言い合いに、お互いの視線がぶつかり合って―――気が付いた。
 そう…一体いつから忘れていたんだろう。君の目を真っ直ぐに見ることを。
 こんな簡単なことだったのに、どうして今まで出来なかったのだろう。

 突然黙り込んでしまった僕を怪訝に思ったのか、カルマは小首を傾げて、スノウ?と呼び掛けた。

 そう。昔に戻ることはもう出来ないけど、もう一度最初からやり直すことは出来る。
 僕はこんなにもちっぽけで、何の役にも立たないかもしれないけれど、それでも君の選んだ道の結末を、傍で共に見たいと願うことは許されるだろうか?
 決意を込めて、僕は震える腕で彼の身体を抱き締めた…大切な儀式のように。
「………傍にいたいんだ………」
 ともすれば涙に掠れそうになる声で、それでも精一杯の気持ちで伝える。
 腕の中の彼は無言のまま、静かに頷いた。

「二人ともすっかり濡れちゃったね。お風呂に入ってから、ルイーズに温かい飲み物でも貰おうか」
 船内に通じる扉に向かいながら、そう言うカルマに僕は頷きを返す。
 まったく…勢いとは言え、随分恥ずかしい台詞を言っちゃったな…。
 先ほどのやり取りを思い出して、こっそり赤面したその時。
 扉の前で、カルマは何かを思い出したように立ち止まり、此方に向き直った。
「そうだ、僕まだ、スノウに言ってない事があった」
「…!?」
 まだ何かあったのかと、内心冷や汗が出たけど。
 そんな心配は他所に、カルマは再会してから初めて、その瞳に僕のよく知っている笑みを浮かべて言った。
「お帰りなさい」




 君の傍こそが、僕の帰る場所。
 何度も道を間違えて、遠回りを繰り返したけれど…でももう二度と迷わない。




「ただいま」




 告げる言葉は、君との新しい約束。














4主とスノウとテッド、この3人をようやく一つの話に書けました。
仲間になったはいいものの、気まずさに打ち解けられずに悶々としている2人を見かねて
ついつい世話を焼いてしまうテッドが書きたかったのですよ(笑)
勢いだけで出来た話ですので(…っていつものことなんですが)文章が恐ろしく荒くてすみません(汗)




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